東博の国宝展

見ました 一番混雑してる展示物が「地獄草紙」だったので人間ってやっぱりいつの世も地獄に興味があるんだな~~~!という気持ちになった

噂に聞いていた通りスゲ~混んでてまともに見られない展示物も多々あったんですけど、人が多いぶん野生の美術史マニアみたいな人が会場にいっぱいいて 「この展示物はこういうルーツの影響を受けているのでこのあたりのディテールに片鱗が表れている(と言われている)」とか そういう豆知識会話があっちこっちから棚ぼたで聴きまくれたのは楽しかったです 物知り博士がいっぱいいる空間!!

いちばん人々の反応が印象に残ったのは挂甲武人のハニワでした あれっててっきり遮光器土偶と同じくらいのサイズだと思ってたらスゲーデカい(小学生くらいのサイズある)んですね!?あと顔がすごくかわいい…… 会場にいる人達が老若男女問わず「意外と大きいねえ!!……かわいいね~~~!!!」ってニコニコしてるのですごいホンワカした空間になってて良かったです たしかに今まで写真で見てきた印象よりも顔がポヤ~としていてめちゃくちゃカワイイんだよな……武人という事なので本当は雄々しい姿が表現されているのかもですが……カワイイ……

個人的に一番カッコイイ~と思った展示物は饕餮紋の青銅器です 青銅器ってなんか……全体的にシャープですごくかっこいい 好き 緑青の色が好きというのもある

第二展示室になってくると国宝の展示ついでに東博の歴史にまつわる展示がかなり多くなるんですけど、このへんは国立博物館であるが故のナショナリズムを強く感じてソワソワするものがありました 実際に現総理にも嫌な利用のされ方しててウワ~~~ってなっちゃったな……

これは完全に自分語りなんですけど、個人的な趣味として近代的な美術品や建築物より古代寄りの遺跡や出土品を見るほうに興味が強くて 自分のそういう趣向って時代が遠いほうが政治的イデオロギーを深く考えなくても済む(つまるところ現実逃避!!)みたいな部分も……大きいのかもな……という事を連鎖的に考えてしまうなどしました もちろん古代には古代のイデオロギーがあったはずだし、現代の自分が考えなくて済む!と思えてしまうのは暴力的な事実誤認でしかないわけですが……

(とかつらつら書いていたけど近年は巨石文化とか縄文文化もナショナリズムに都合よく利用されている流れがかなり来ているっぽい……?イヤッ……)

グッズで売ってた遮光器土偶ぬい欲しかったけど、当日は売り切れてたのでおみやけにしおりとメダルを買いました めちゃくちゃかわいい~~~ ぬいも後日通販の可能性あるっぽい?ので期待しています……