メインシナリオについては正直すでに厳しい意見が出尽くしているので細かい感想はそんなに書くつもりないんですけど、”制作チームの世代交代”を掲げた上でこの内容が出てくるのはさすがに「か、会社やチームとして後進の育成をちゃんとやっているんですか……！？！？？！？！」って気持ちにならざるを得なかったとしか……言えない……！！！

シナリオの後半になればなるほどストーリーも状況描写も支離滅裂になっていって、新生からの10年で積み重ねてきた世界観や人物描写すらもどんどん雑に扱われていくのを見せられてしまうとさすがに新参プレイヤーとはいえ「チーム内の連携大丈夫なのかな……！？」って不安な気持ちになってしまうというか……　声優さんの演技とBGMでなんとなく誤魔化されてるけど、ラストバトルはもうほとんどスフェーンとラマチの会話すら成り立ってなくてドラマとして崩壊寸前だったように思う。壮絶な物を見てしまった……。（ラマチ、描き方によっては夢おたくを大量生産できるポテンシャルがあったキャラだと感じたので本当にもったいないなと思う……）

一応黄金のメインテーマって「命から命へと受け継がれる遺志」みたいな事だったのかな……？と思っているんですけど、メタな部分（暁月から黄金へのバトンタッチ）では完全にそれが崩壊してるのでどういう顔していいのかわからなくなっちゃったし、劇中でもスフェーンとラマチはずっと「みんなの笑顔を守る」「お前を倒して遺志を継ぐ」とかってフワッとした事しか言わないからそれってつまり具体的にはどういう事なんですか……？って困惑する事しかできなかった。（っていうかお互いの国民の命が両者の肩にかかってるのに、友達になれるかどうか距離計ってるような会話で集団の命を天秤にかけてるあのシチュエーション設定が異常すぎる）　このへんのテーマの扱い方は各地のサブクエストや万貨街のほうが圧倒的に丁寧にやっていたように思うな……。

唯一の癒し、モロコシ様

ただ黄金メインクエストの欠点として指摘されてるところのほとんどはウェルリト戦役のシナリオで既に露呈していた部分だとも思うので、ウェルリトのファン人気を反映したとするならばこれはなるべくしてなってる状況なんじゃないかな～という冷めた気持ちもある。　全体的に平成に取り残されたキャラ付けの人物たち、どこかで見たようなシーンを「みんなこういうの好きでしょ」とばかりに継ぎ接ぎしただけのシナリオ、特定のキャラをヨイショするためだけに用意されたサブキャラ達、既存キャラの性格や設定が都合よく改変されていく物語……っていう部分はウェルリトでもパンデモニウムでも黄金でもずっと繰り返されている気がした。マジでフルスイング悪口になってしまった。

（完全にウェルリト戦役の悪口に逸れてしまうけど、わたしは曲りなりにも「差別や争いすら武力で抑えてみせよう」という信念があった新生のガイウスが「属州民差別が存在する事を想定すらできていない」無能軍人に成り下がったことが本当に残念でならない。　”優しさ故に差別がある事すら想像できてない真っすぐな人物”って描写をやりたかったのかもしれないけど、それって優しさじゃなくてただの無知と無関心だから……！！！同時にガイウスを善人に描きなおそうとするあまり、リウィアが愛人ポジから都合の良い勘違い片想い女に改変されてしまったのも酷すぎる話だと思う。）

ヤースラニ荒野が突如ドームに包まれる流れもラーゼフォンすぎて脱力しちゃったんだよな……ウェルリトがガンダムとファフナーの雑な継ぎ接ぎだったと感じているため……

あとこれはキャラ萌え故に冷静な意見が述べられない部分なんですけど、「空中戦艦VSドラゴン」のビジュアルをやらせるためだけに無邪気に呼び出されてるヴリトラ、ラザハンの政治がカジュアルに動かされてしまった事も含めて解釈違いすぎて記憶から消したくなってしまった。　アルフィノも「土壇場で国交を結びました！」じゃあないんだよ！！（そんな政治があるかよ！！！！）今までめちゃくちゃ慎重に行動してきたヴリトラの数千年はなんだったのか……

戦闘機扱いのヴリトラと彼を呼び出すために無策の政治屋と化してしまったアルフィノ、コンサポのために無理矢理出番作らされてるエスティニアンの扱いはマジでキャラを道具としか思ってない展開だな～ってションボリさせられてしまった。いや流浪のモンスター食べ食べ竜騎士と化してるエスティニアンはある意味面白くはあったけど……

もちろん悪い部分ばかりではなくて、ペルペル族の生活風景や商売への信念が丁寧に描かれていたこととか（ララフェルとの対比を強調されてるのも興味深かった）、ウクラマト＆フンムルクとクルル＆両親との再会シーンとかは限られた尺の中でしっかりと心理描写がされていて印象的だったな～と思います。フンムルクとラマチの”親子”ではなくても存在する双方向の信頼の形、めちゃくちゃ良かったんだよな……。　各地のサブクエストや万貨街クエストのようなメイン以外のストーリーも”多民族共生社会でルーツを持って生きる”というテーマがしっかり描かれててかなり良かったし……　トラルは全体的に風景といい多民族国家という状況といい、ロケーションそのものは最高だったのでいろいろ勿体なかったな～という気持ちです。

それはそれとして、インターネット上でウクラマト一人にヘイトが集中してるのは完全にファンの有害さ由来なのであまりにもヤバすぎる。特に英語版声優さんのジェンダーをあげつらって多様性批判や誹謗中傷の火種にしてる輩達はマジで最悪すぎるよ……！！！！！！！！！！！！（お前らはポリコレ憎しで何かを攻撃するためにそれっぽい理由をでっちあげたいだけだろうがよ～～～～～～～～～～～～！！！！！！！！！！！！！！！）

ガタガタになってしまったシナリオを立てなおす事も時間がかかりそうだけど、今後はヘイト発言に勢いづいてしまったトキシックなファンをどう扱っていくかも問われる状況になってしまってて、作品全体を取り巻く環境が今後どうなっていくんだろうな……っていろいろ不安な気持ちです。　なんか……とりあえずバトルコンテンツは超楽しいし課金も続けるので今後も頑張ってほしい……応援してるので……

オマケ：守護天節でヴァルシャンに変身してくれたフレンドと自分をサベネアの子だと思い込んでいる一般ロスガルの図

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